古い待合所のある宮越駅

◆古い待合所のある宮越駅

赤券が販売されている湯ノ岱駅を出て江差方面に進んでいくとまたまた山奥深いところに突入するようであった。そんなどこまでも続く山の中の道道を進んで行くとやがて宮越駅に辿り着いた。宮越駅は宮越の集落の入り口辺りにある駅であるようだ。駅のすぐ側を川が流れそこに架かる橋を渡った向こう側に宮越の集落が見えていた。駅の周辺には民家は無さそうだった。

宮越駅は古い木造の待合所があるとても雰囲気のいい駅だ。たまにしか車の通らない車道はいたって静かで川のせせらぎだけが聞こえてくるようである。

この待合所はかなり古い建物のようで、昭和初期の色合いを色濃く残しているようである。そういえばよく似た待合所が宗谷本線にあった。屋根の色は違うがたしか南比布駅の待合所と外観はよく似ている。両駅とも板張りの合羽板がレトロでとてもいい雰囲気を醸し出しているようであった。たっぷりとレトロ感に包まれた宮越駅を堪能し、長い旅の終焉に近づきつつある今回の旅路を振り返りながら次の駅を目指すのであった。